モテたいダンディズムの行方

思春期の頃は、毎日、ベストな自分でいたいと願い、誰に見られても、最高の自分をめざして、髪の毛をセットし、靴下を選び、靴を磨いて登校している時期がありました。

そこには、「モテたい」という、最高の下心が常にあったような気がしていますが、いつの日からだったか、アオハルとも呼べる時期が、遠ざかっていくような感覚の中、10代にして、オヤジ化していく高校生の自分が当時あったような気がします。

モテたい一心の中学時代から、高校生になったとたんに、一気にオヤジ化した高校生時代、この変換期に何があったのかと、自分の生涯を分析してみたところ・・・、1つだけ原因となるような要因をみつける事ができました。高校時代に毎日、通っていた男子高等学校です。

高校から男子校に通う事になった、あの変化が自分のオヤジ化のはじまりであったのかもしれません。

男子校を卒業後、就職して数年後、上司に勧められるまま、取引先の担当者の娘さんと見合い結婚をし、娘2人に恵まれ、波風のない平和な人生を過ごしてきましたが、私自身は、男子校で過ごした3年間に、モテたいという人間の本能的なエネルギーを、見失ってしまっていたのかもしれません。

実際に、モテたい=男の美学や美意識に繋がるのかどうかは、分かりませんが、私のダンディズムは、今のところ、冬眠中な気がしてなりません。いったい、私のダンディズム(男の美学)は、どこへ消えてしまったのでしょうか?